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出店者リスト

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栃木県那須町で江戸時代から続く
米農家の14代目
平山翔太さんが作る
“Hirayama Rice Farming”とは。

Q.平山さんはなぜお米農家さんになったのですか?

うちの家系は、江戸時代・元禄の頃から代々この地で米作りをしていて、僕の代で14代目になります。小さい頃から田んぼの手伝いをすることもあり、将来は親父の跡を継ぐと自然に考えていました。「平山」という名字が付く前から続けてきた田んぼを、僕の代で潰したくないという思いもあって、半ば義務感もありましたね。ただ、決まっている将来、農家になるまでにどうやって寄り道するか?を考え、大学時代に一度栃木を離れ東京で過ごしました。その間も田んぼの繁忙期には手伝いをしていましたが、25歳で本格的に就農して今は農家6年目です。

Q.『Hirayama Rice Farming』の名前の由来は??

もともと「平山農園」などの確立されたブランドは無く、収穫した米は全て、名も無き農家の米でした。1年間頑張って育てた平山の米を、平山の米として届けたい。その想いで立ち上げたのが「Hirayama Rice Farming」です。FarmじゃなくてFarmingにしたのは他と差別化するため、進行形にしてライブ感を届けたかったからです。

Q.農家さんは気候に左右されると思いますが、今年の感想は?

日照時間は例年よりも少なかったですが、気温が高く生育は例年通りまで持って行くことができました。お米の生育には「太陽」はもちろん、あと「雷」と「風」も出来を左右する要素です。古くから雷が多い年は豊作になると言い伝えがありますが、雷って「いなづま」とも言うでしょう?漢字で書くと稲の妻。最近では、雷と成長の関係性ついてのデータも出てきて昔の人の感覚はすごいなぁと思います。

また、風がよく吹くところは穂と穂の間を風が通り抜け、病害が少なくなり収量が上がります。あと風の大切な役目をもう一つ。親父は風が稲を通る音を聞いてお米が一番美味しい刈り時を判断してその田んぼの稲刈りの日程を決めます。嘘だろって思いますけど、食べてみると旨い。この感覚的な判断はまだまだ敵いません。すごいけど、すごく悔しいです…

また、風がよく吹くところは穂と穂の間を風が通り抜け、病害が少なくなり収量が上がります。あと風の大切な役目をもう一つ。親父は風が稲を通る音を聞いてお米が一番美味しい刈り時を判断してその田んぼの稲刈りの日程を決めます。嘘だろって思いますけど、食べてみると旨い。この感覚的な判断はまだまだ敵いません。すごいけど、すごく悔しいです…

Q.1年を通してどのように仕事へ向き合っていますか?

手をかけられる作業は丁寧に。稲の頑張りを見守ることしかできないときには、あぜの草刈りをしながら頑張れーって応援しています。稲は、刈られることをわかっているかのように、根ではなく穂に栄養を蓄え子孫を残そうとします。その結果が美味しいお米になるんですが、1年頑張って美味しくなったお米を丁寧に届けたいですね。あ、でも稲ってとっても正直で繊細なんです。繊細さ故に水、肥料の加減であまりにワガママなときは「あぁ、すっごい面倒くさい彼女だな」みたいに思うこともありますよ。笑

Q.率直にお聞きします!今年のお米はどうですか?

今年は良いです!!何故かと言うと今年の玄米は「緑」が多いからです。選別をクリアした緑色の玄米は、若くして味がしっかり成熟している状態で食味・粘りが良いお米。茶色の玄米は少し緑色からしたら少し年とった状態ですが、若い緑色には無い「風味(=糠の匂い)」があります。今年は茶(風味)と緑(食味)のバランスがとても良い状態に仕上がりました!

Q.「白米」「分づき米」「玄米」「古代米」「ブレンド米」、と様々な種類を用意している理由は?

全8種(笑)
お客様の”今日の献立”に合わせて主食を提案したいと思ったからです。玄米→3分づき→5分づき→7分づき→白米。それぞれ少しずつ違う味と香りを知って欲しいので、選択肢をたくさん用意しています。僕自身、マルシェで出会った食材に食の概念を何度も覆されました。そんなマルシェの仲間達に触発されて、僕も「お米の概念を変えていきたい」と試行錯誤しています。ブレンド米にも入っている古代米の「黒米」は僕の代から始めました。あたり前の白いご飯に、色と食感のアクセントがあったら料理をするのも楽しくなるかなって考えて。今年から「赤米」という古代米もデビューしましたので、ぜひ。

Q.初めての方へ、最初にオススメするお米は?

「ブレンド米」
Hirayama Rice Farmingの全て(玄米・白米・古代米)が入っています!毎回マルシェの前に炊いて、食べて、その時のお米にあわせた割合に変えています。

Q.一番美味しい食べ方は?

炊きたてご飯をシンプルなおかず(生卵や梅干しなど)と一緒にどうぞ。でんぷん質が多いのでねばりが強く、冷めても美味しいのでお弁当にもオススメですよ。

Q.炊きたてご飯以外に、
平山さんのオススメは?

・玄米のおじや
・贅沢編はチャーハン
でんぷん質が多いので炊きたてのご飯をざっと水に通してから炒めると、美味しいパラパラチャーハンができます♪

Q.マルシェに出店していて実際に購入者さんと接して感じることは?

恐れずにいうと「本物を知ってほしいなぁ」と。知りたいからこそ、本物を探して、本物を模索して、本物を求めている方がマルシェに足を運んでくださっていると思います。だから本物を伝えたいですね。産地だけで判断するのではなく、作り手・作り方を知って納得する本物を見つけてほしいです。

Q.マルシェに出店していて実際に購入者さんと接して感じることは?

恐れずにいうと「本物を知ってほしいなぁ」と。知りたいからこそ、本物を探して、本物を模索して、本物を求めている方がマルシェに足を運んでくださっていると思います。だから本物を伝えたいですね。産地だけで判断するのではなく、作り手・作り方を知って納得する本物を見つけてほしいです。

Q.これからどんな風になりたい、世の中の食がどのようになって欲しいなど思いはありますか?

うちの米だけで食べていけるようになりたいです。1年間頑張って美味しいお米に育てても「Hirayama Rice Farming」のお米としてお客様に届けられるのは、年間生産量の10%にも達しません。そして、残りの90%以上は「栃木県産のコシヒカリ」として出荷され、どんなこだわりもお客様に届くことは叶いません。食材を選ぶときに有名な生産地だけで判断することも簡単ですが、その先にある、作っている「人」に焦点を当てて選ぶようになって欲しいと思います。

文・写真 佐藤絵理香

とても気さくに、そして熱くお話してくださった平山さん。
マルシェでの人気もうなずけます。

横浜北仲マルシェに出店し始めて11月でちょうど1年。はじめは思うような売上にならず悔しい思いをしたものの、売り方や商品を考えながら毎月出店し続けた結果、今では毎月10kg購入するお客様がいるそうです。若き14代目が作る「Hirayama Rice Farming」は、稲に寄り添い、お客様に寄り添い、熱い思いで溢れていました。ぜひ、横浜北仲マルシェでご本人とお話してみてください!

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