横浜北仲マルシェをもっと、「おもしろく」!

ストーリーズ 〜横浜北仲マルシェで出会える魅力の裏話〜

ストーリーズ 〜横浜北仲マルシェで出会える魅力の裏話〜

Interviewer

多くの方に横浜北仲マルシェの魅力を知ってもらいたい!
そんな思いを持ち発足した編集部のメンバーが、
オリジナルの視点と切り口で出店者さんに迫ります。

Vol1 2019 / 2 / 21(木)

輸入インテリア、仏壇屋、旅館の支配人からのお芋屋!?
異色の経歴を持つ「よっしーのお芋屋さん」のこだわり

まるでスイーツのような濃厚さと自然な甘さがウリで、横浜北仲マルシェの看板とも言える
お店の1つがよっしーのお芋屋さん。実はこのよっしーさんは異色の経歴の持ち主。
その独特なキャリア、そして食材へのこだわりについてお話を聞きました。

お芋屋に至るまで・・・

もともとずっと焼き芋をやっていたわけではないんですよね?
始めて5年と聞きました。
僕の実家が金物屋をやっていていつか継ごうかなと思っていました。

ただ、いつかそこで商売をやるにあたって、業界的なものとかも勉強したいなというのがあって。
高校卒業してすぐにその時にすごく勢いがあったディスカウント業界へ、飛び込みこの業界で勉強して、自分もいつかお店を持ちたいなと思っていましたが、辞める頃には、 インテリアと金物オシャレな雑貨のお店にしたいと思っていたんですよ。
お芋からはだいぶ遠いですね…!
ですね(笑)
インテリアの勉強のためにオーストラリアへ短期留学も行き、勉強した中でやはり、輸入インテリアと雑貨のお店をやろうと思っていたんです。

少しコアな分野なのですが、ちょうどそのときに横浜の本牧に目標とするお店があったで、そこでも働きました。

その後、ある百貨店さんの中で仏壇の販売も5年半ほどやっていて、CMにもなったコピーを考えたりしたんです。
今思うといくらかもらっておけば良かったなと(笑)。
その後、奥湯河原にある高級旅館にも勤めました。こう見えて(笑)支配人をしてましたね!この時に座間市で僕ののちのち芋の師匠に再会するんです。美味しい“おこわ”を作っていた人なんですけど。
きっかけを与えてくれた人がいたのですね。
今よっしーさんが出しているお芋もここで出会ったのでしょうか。
そうですね!
その師匠があるとき「座間でお店を開くことになった。小さいお子様からお年寄りまで話を聞き入れる人を探しているのでよっしー!やってくれないか。そこのお店でうちの親父が作っているお芋を出そうと思っていて」と言われたんです。そこで初めて“熟成・吊るし安納芋”を食べたんですよ。安納芋ではなくて“熟成・吊るし”。

お芋はふつう、収穫のためにつるを切るんです。ただ、これは切らないでつるのまま種子島の軒下で浜風を40日間ほど当てる。それをやることで濃厚さが出る。ミネラルも豊富。そのお芋を食べさせてもらって驚きました。

「なんですかこれ。こんな芋は食ベたことないです。これをやらずに何をやるんですかって!おこわも勿論いいですけどお芋をやりましょう」とお伝えし、すぐに旅館を辞めたんです。
いわゆる修行をそこでした、と。
はい。色んなノウハウを教えていただきました。その後、福祉の仕事に就いてサラリーマンをやっていたのですが、お芋屋をやりたい感がふつふつと湧いてきて。

そこからお店の場所を藤沢市内で探していたのですが、今、店舗を構えているこの藤沢本町にはじめは、こだわりはありませんでした。ただ、たまたまこの街に来て今の場所を見たときに「ここは良いな」と思ったんです。ビビってヤツですかね(笑)すぐに決めました。
なるほど、それがお店のスタートだったんですね。
でも、今は店頭とマルシェでもお芋だけではなく野菜や調味料なども売っていますよね?
これは何故なのでしょうか。
もともと野菜はやろうと思ってなかったです。
僕にとって藤沢は、はじめ、海!というイメージだったので野菜というよりも、地場のものを推進しようと思ったんです。

藤沢でお店を構えるのであれば、冬の焼き芋だけでなく、夏、海の近くで商売させていただくなら、このエリアに何かゆかりのあるものを作りたいなと。

お店をまだオープンさせる前に「高座豚しらすフランク」というものを作ったんです。
名産と呼ばれるぐらいのものを作ろうと思って、高座豚さんのところに行ってお話ししたんですね。これこれこういう思いで作りたいと。

最初は否定されたのですが、結果としてトライしてくれました。「よっしーさん、フランクにしらすは結構イイかも」と。
そして、ふじさわ観光名産品、神奈川推奨お土産品、全国推奨お土産品の3つに認定されたりもしましたね。

それを夏、お借りしたキッチンカーで海の近くで販売してました!(笑)
その後に、藤沢は、山や川もある事を知り農家さんを紹介していただき今にいたります!
本当に幅広いことをなされてるんですね。

知られざるお芋の魅力

お芋へのこだわりを教えていただきますか?
まず最初は熟成吊るしの安納芋だったんですけど、種子島に行って色々な種類を発見して。鹿児島にも行って、色々と探してきています。鹿児島は砂だったり、火山の関係もあったりして良いものが育ちやすいんです。種子島に関しては更に、ミネラルが豊富なんです。土に成るものは本当に美味しくなります。

例えば種子島の生姜や落花生はすごく美味しいです。もちろん、関東のお芋にも美味しいのもあります。ただ、鹿児島や種子島のものの何が良いかというと、香り。向こうのものは「香り、甘味、風味」が特徴的ですね。

あとは、もちろん焼き方も大事ですが、熟成が大事かなぁ!?
様々なメディアにも取り上げられて有名になってきていますよね。テレビでも取り上げられているとのことですが…。
気になったのがバナナマンの日村さんの同級生なんですね!
(笑)そうです、日村は保育園と中学校が一緒です。僕の保育園の保母さんが日村のお母さんでした(笑)
最初は「ライブに行ってあげて」とお母さんに言われていたりしていましたが。
元々僕もお笑いライブは、大好きだから毎年行っていましたよ。ライブで頑張って、いま一気にこうなって。スゴイなと。大尊敬しています。
ちなみに日村さんはお芋を食べたのですか?
食べてないんですよ(笑)。ライブの時に差し入れでも焼き芋は、持って行ったことはないですね…。

テレビ出演に関しては、たくさん出演させていただきました。NHKでも焼き芋の焼き方をレクチャーした事もありましたね(笑)
それはちょっと気になります。
あまりにもお芋が採りたてすぎるとしっとりにはならないので、ある程度熟成させたもので、オーブンで160度で1時間とか。その後また20分そのままにさせて、裏返して10度落として150度にして20分焼く。これで全部で80分ですね。
よっしーさんは壺で焼いているじゃないですか。 これはどれくらい時間をかけているのですか?
1時間半〜2時間ですね。これは紅はるかというお芋で甘みが強く割と焼きやすいんです。もともと熊本のお芋なのですが、農家さんにとっては育てやすいのもあるようで、それで広がっていったとも言われています。

安納芋は「なんでこんなに丸いの?」とよく言われてしまうのですが、300年以上前に、中国から種子島に渡ってきたお芋は、の本来のは丸くてカボチャみたいな形だったらしく、それが原種なので、それで丸いと言われております。
安納芋を選ぶ時は小さくて丸っこいのを選んだ方が良いですね。
スーパーフードとは何なのでしょう。
このヤラピンという成分がサツマイモにしかないんですよ。
これは整腸作用を促すもので、身体にもお肌にも良いんです。
そんなパワーがあるんですね…。

最後になるのですが、あえてさつまいもから離れて。横浜北仲マルシェの中でよっしーさんお気に入りのところを教えてください。
何でしょう…
僕は食べるのが好きなんで、
キッチンカーで言うとBAZIOさんですね。人も好きですし。
あとはUNCLE KENさんも好きです。UNCLE KENさんは2割から3割、藤沢の地粉を使ったり、ご自身でピザ窯に入れる薪を割ったりしているんです。BAZIOさんに関しては玄米の炊き方に感動しましたよ。こんなに上手に玄米を炊く方がいるのか、と。感動しましたね。ぜひ行ってみてください。 BAZIO UNCLE KEN
ありがとうございます。
また横浜北仲マルシェでよろしくお願いいたします!

よっしーのお芋屋さん

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